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ネジやボルト・ナットが固くて回らない! 「なにこれ、どうしたら良いの!?」
メンテナンスに慣れてくると、必ずと言って良いほどに経験することです。
錆びて固着していたり、固く締っていたり。その原因はいくつかありますが、無理に回そうとすると、ドライバーならカムアウトしてしまったり、ボルト・ナットでは角が削れたり、最悪はネジやボルト・ナットが折れてしまう事もあります。
古くなったクルマやバイクをメンテナンスする時などの「あるある」です・・・。
そんな危機的状況になる前に、まず冷静になって状況を見極める事が大切です。
ネジが固着するのは雄ネジと雌ネジとの接触に問題があるためです。
ネジ山の接触面が錆びていて、それが原因で固着している場合があります。
ネジ山接触面に砂汚れや切削クズなどが入り込んでいて、締め込んた時にそれらのゴミを噛み込んでしまう場合があります。
極稀に遭遇するのは、ネジ山のピッチが合っていないネジやボルト・ナットが使われていて、そのために雄ネジ・雌ネジのネジ山同士が噛み合わない状態になっている事があります。
この場合は、ネジを外せても正しいネジを締める前にネジ山を修正しなければいけません。
対策としてまず試したいのは浸透潤滑剤を使う事です。
動きを良くしたり、サビの防止をしたりする浸透潤滑剤ですが、固着したネジにも有効です。
この3つに注意するだけで浸透潤滑剤の効果でネジが回るようになるかもしれません。
もしネジ頭がカムアウトで(ナメてしまって)ドライバーが使えなくなってしまったら・・・。
もしボルト・ナットの角が削れて回せなくなってしまったら・・・。
もしネジ、ボルト・ナットが折れてしまったら・・・。
それは悲劇と感じるでしょう。しかし諦めてはいけません!
残った部分が突き出ていたら、それをバイスプライヤーやペンチなどで強く挟んで回せるかもしれません。
または加熱する方法も解決策のひとつで、ガストーチなどでネジ部分に向かって火を当てます。金属は加熱される事で熱膨張し、冷えると収縮します。この原理を応用するという訳です。しかしガストーチ等で加熱するという事は、かなりの高温になりますし、可燃性の物には使えません。
そこで次の解決策としては、ネジ、ボルト・ナット部分をドリルで穴をあけ、ネジ山を作り直す方法をとります。
この際に役立つのがタップです。
正しくネジ山が切れたら、新しいネジを締めて作業完了です。
基本工具として標準的なサイズと形状から揃えるようにしましょう。
ネジ山修正、ネジ山切り出しに |
折れたボルトの除去に |
車でよく使うサイズ |
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは次回のASTRO DIY LAB(アストロ DIY ラボ)もお楽しみに!