アストロプロダクツでは塗装作業に必要なアイテムを各種取りそろえています。
今回は市販の2液型ウレタン塗料を使ってエアコンプレッサー&ガンによる塗装にチャレンジ。
FRP製のエアロパーツなどはまず、下地処理が重要です。通常はゲルコート仕上げなどがなされていますが、1000番程度の耐水ペーパーで全体を磨いて塗料を食いつきやすくします。表面に波打ちや巣穴が有る場合はパテ埋めしてから平滑に削ります。
下地処理は一番手間も時間も掛かるし、地味な作業ですが、ここで手を抜くと仕上がりに大きく影響します。全体の工程の80%は下地処理のつもりで頑張りましょう。
エアロバンパーなどのパーツを塗装する際に便利なスタンドです。
◯ AP ダブルアクションサンダー DS984
ペーパー交換が簡単に行え、広範囲の研磨作業に適しています。
柔らかいスポンジ素材によって、局面に合わせた研磨が可能です。
脱脂をした後、下塗り塗装のプラサフ(プライマーサーフェイサー)を吹き付け、乾燥を待ちます。
この時、凹みやペーパー目が出たら、パテで埋めて研磨します。
≪ コンプレッサー各種 ≫ 塗装に使用するにはオイルレスタイプがおすすめです。
作動音が65dBで、静かなコンプレッサーです。オイルレスなので、オイル交換の必要がありません。
≪ サブタンク各種 ≫ タンクの容量アップでコンプレッサーの再起動までの時間を長くできます。
エアーコンプレッサーの容量アップに役立つ、38Lのエアタンクです。
エアコンプレッサーの容量アップに役立つ、25Lタイプのエアサブタンクです。
乾燥後に、耐水ペーパーを使用して水研ぎを行います。サンディングブロックなどを使用し、800~1000番のペーパーで研いでいきます。
水研ぎが完了した後は、エアブローガンを使ってしっかりと残っている水滴やホコリを飛ばします。ピンホールやペーパーキズが見つかった場合はパテを薄く塗って修正します。
塗装面全体を脱脂します。
シリコンオフをウエスなどにまぜて、全体に塗ります。
次にもう一枚の乾いたウエスを使って全体を拭き取ります。
この作業を怠るとハジキなどの塗装トラブルに繋がります。
水を付けながら使用する「水研ぎ」が可能のサンドペーパーです。
ペーパー交換が簡単に行え、広範囲の研磨作業に適しています。
塗料をスプレーガンの塗料カップに移します。
その際はストレーナーを使って細かいゴミを取り除きます。
再度エアブローでホコリを飛ばした後、いよいよ塗装に入ります。
塗装は薄く何回かに分けて塗り重ねていきます。
最初は塗料が乗りにくい端のほうから塗っていきます。
1回目は、ガンとの距離を離し気味にしながら薄く塗る”捨て吹き”を行います。
捨て吹きを行うことによって、ハジキのチェックと、本塗りした際の密着性を向上させることが出来ます。
この後、10分程おいて乾燥させます。
次は本塗りに入ります。
捨て吹きの時よりもガンを近づけます。
塗った幅を 1/2~2/3 で塗り重ねるイメージで、がんの移動スピードを一定にできるだけムラなく均一に塗っていきます。
ガンを離し過ぎて表面をざらつかせたり、近すぎて厚塗りをしてタレたりしないように注意しましょう。
塗っては乾かしを繰り返し、3回目くらいでムラなく仕上げるようにします。
表面のツヤはこの後のクリアーで出すようにします。
もし、ゴミや虫が付いた時は、ピンセットやエアブローで取り除きます。
クリアーの1回目は薄く均一に、ざらつかせず全体を塗っていきます。
2回目は塗り肌をしっかり見ながらツヤを出していきます。
タレる寸前まで厚塗りをする”ウェットコート”状態が最もツヤが出る状態です。
ナンバープレート下のエアロパーツが、今回の作業対象のパーツです。
たった6ステップで、自宅でもキレイに塗装ができました。
さらに仕上げに拘る場合は、一週間ほどしっかり乾燥後、ポリッシャーなどで磨いていきます。
※今回ご紹介した作業は、あくまで一例であり、車種・作業環境・対象物の状態によって異なります。