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車のエアコンが故障?冷えない・暖まらない場合の対処方法

車のエアコンが故障?冷えない・暖まらない場合の対処方法

車のエアコンが冷えない、あるいは暖まらない場合、大きく下記、7つの原因が考えられます。

1、エアコンフィルターが詰まっている
2、エバポレーターの詰まりか故障
3、ブロアファンモーターの故障
4、エアコンガスの漏れや不足
5、エアコンプレッサーが故障
6、サーモスタットが故障
7、冷却水の漏れや不足

この記事では、車のエアコンの故障原因と修理内容、修理の依頼先別特徴に加え、DIYで修理できるエアコンフィルターの交換手順を解説しています。

車のエアコンが故障?冷えない・暖まらない原因は何?

【車のエアコン故障の症状と原因、修理内容】
症状と原因 修理内容
嫌な臭いや異音、冷房が効かない
1.エアコンフィルターのつまり エアコンフィルター交換
2.エバポレーターのつまりや故障 エバポレーターの洗浄または交換
異音、送風されない
3.ブロアファンモーターの故障 ブロアファンモーターの交換
冷房が効かない
4.エアコンガスの漏れや不足 エアコンガスの補充
エアコンガスの漏れ点検
5.エアコンプレッサーの故障 コンプレッサーの交換
暖房が効かない
6.サーモスタットの故障 サーモスタットの交換
7.冷却水の漏れや不足 冷却水の交換
冷却水の補充
ラジエーターの交換
ラジエーターホースの交換

車のエアコンから、嫌な臭いや異音がしていると、快適な運転ができません。
車のエアコンが故障したら原因を調べ、修理しなくてはなりません。
そこで、故障原因ごとの症状と修理について、修理費用の相場を含めて解説していきます。

1.エアコンフィルターが詰まっている

エアコンフィルターにホコリが溜まって、湿気が原因でカビが繁殖を始めると、嫌な臭いが、車のエアコンから風と一緒に流れてきます。
また、「ガラガラガラ」「ブーン」といった異音がする場合も、エアコンフィルターの詰まりが原因かもしれません。

車のエアコンフィルターの詰まりは、冷房の効きを悪くする原因にもなりますので、早めの対処が必要です。
エアコンフィルターの交換にかかる費用の相場は、1,000円~3,000円。フィルターに抗菌や脱臭機能がついたものに交換すると5,000円以上かかる場合もありますので、修理の際は部品・エアコンフィルターの機能を確認しましょう。

アストロプロダクツで取り扱っている車のエアコンフィルターは1,000円代のものがほとんどです。
ぜひこちらをご覧ください。

アストロプロダクツのカーエアコンフィルター

2.エバポレーターの詰まりか故障

1.のエアコンフィルターの詰まりと同じような、嫌な臭い、異音、冷房の効きが悪い、といった症状の原因になるのが、エバポレーターの詰まりか故障です。

エバポレーターとは、液状のエアコンガスを気化させることで暖かな空気を冷やすための装置です。そのため、エアコンフィルター同様に、ホコリが詰まったり、カビが繁殖したりする場合もあります。
エバポレーターが詰まる、または故障すると、冷気をつくることができなくなるため、車のエアコンの効きが悪くなります。

エバポレーターの修理には、洗浄する場合と交換する場合があります。

車のエバポレーターの修理費用相場

・洗浄:50,000円前後
・交換:50,000円~100,000円前後

3.ブロアファンモーターの故障

車のエアコンで風を送る役割を果たすのがブロアファンモーターです。
ブロアファンモーターが故障すると、前述の1.2.とは違った異音がする場合があります。具体的には「キーン」「キュルキュル」といった異音です。

車のエアコンから風が出てこない場合、ブロアファンモーターの故障と考えるべきでしょう。
修理方法は、ブロアファンモーターの交換になります。

車のブロアファンモーターの交換修理費用相場

・20,000円~40,000円前後

4.エアコンガスの漏れや不足

車のエアコンで冷房が効かない原因として、エアコンガスの漏れや不足が考えられます。
車のエアコンガスは、エアコンを使用しているだけで減ることはありません。エアコンガスの減少は漏れが主な原因です。
運転中の振動などにより、エアコンガスが通っているアルミ管やゴムホースなどに亀裂や結合部分の不具合が起こり、エアコンガスの漏れが生じます。

車のエアコンにガスを補充しても直ぐにガス量が減少してしまう場合には、漏れの原因になっているパーツ交換などの修理が必要です。まずは、エアコンガスの補充と点検をおすすめします。
エアコンガスの補充方法については、下記のコラムで解説しているので、こちらを参考にしてください。

エアコンガスを補充しよう!

エアコンガスと補充用のホースはアストロプロダクツでも取り扱っておりますので、こちらもぜひご確認ください。

HFC-134a カーエアコン用冷媒 200g
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暑い夏に大活躍! カーエアコン用冷媒!
 
AP HFC-134a ガスチャージホース ゲージ付 CH446
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カーエアコンのガスを簡単に補充することができる、簡易式のガスチャージホースです。 車に接続する低圧側ソケットとガスを取り付けるサービス缶バルブ付きです。低圧ソケットは、取り付けしやすいL型で、低圧ポートが奥まっている車に重宝するホースの長さを採用しました。ガス量や補充中の状況の目安になる簡易的なゲージ付きです。

車のエアコンガスの補充と点検費用相場

・補充:8,000円~15,000円前後
※添加剤などを入れる場合は2,000円前後費用が上がる場合があり

・点検:2,000円~3,000円
※分解点検の場合は10,000円以上が相場

5.エアコンプレッサーが故障

4.の他に車のエアコンで冷房が効かない原因に、エアコンプレッサーの故障があります。
エアコンガスを圧縮・液化する役割を果たすエアコンプレッサーに不具合が起こると、空気を冷やす機能が失われるため、冷房が効きません。
修理内容は、エアコンプレッサーの交換になります。

車のエアコンプレッサーの交換費用相場

・50,000円~200,000円前後

6.サーモスタットが故障

車のエアコンで暖房が効かなくなる原因として、サーモスタットの故障があります。

車のサーモスタットの役割は、エンジンを循環して冷やす冷却水の温度を検知し、ラジエターへ冷却水を送る、冷却水の温度調整をすることです。

車のエアコンの暖房は、高温になった冷却水で空気を暖めて送り出す仕組みのため、サーモスタットが故障すると暖房が効きません。

サーモスタットが故障した場合は交換が必要です。

車のサーモスタットの交換費用相場

・8,000円~200,000円前後

7.冷却水の漏れ不足

6.のサーモスタットが故障していなくても、冷却水が不足していたり、漏れていたりすると、車のエアコンの暖房が効かなくなります。

冷却水は、車を動かしていると減ってくるものですので、不足しているだけなら補充すれば問題はありません。
補充方法については、下記のコラムをご覧ください。

> LLCの濃度を確認しよう

もし、冷却水が循環するホースに漏れがあったり、ラジエターが故障していたりする場合は、交換が必要です。

車のラジエター関連の修理交換費用相場

・冷却水補充:500円~1,500円/ℓ前後

・冷却水交換:5,000円~10,000円前後

・ホースの交換:10,000円前後

・ラジエターの交換:20,000円~40,000円前後

車のエアコン修理はどうすればできる?

車のエアコンが故障した場合の症状と原因をご説明しました。ここからはどうすればエアコン修理が可能なのか解説します。方法としては、カーディーラーや自動車整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドで修理が可能です。
これらの方法について詳しく解説します。

1.カーディーラーで修理

車の修理全般を安心して任せられるのがカーディーラーですね。

車検を含めて、修理費用全般が高額になりがちなのが難点ですが、カーメーカーに直結した特約店であり、整備工場でもあるため、パーツの取り寄せや電装業者への依頼がスムーズで簡単なことがメリットです。

車のエアコンの修理も、安心して依頼できます。

2.自動車整備工場で修理

1.のカーディーラーの他に、一般の自動車整備工場に修理を依頼することもありますね。また、車検を車検専門店などに依頼する方も多いと思いますが、この車検専門店でも修理を引き受けてくれます。

カーディーラーに比べて、程よい費用で引き受けてくれる整備工場も多くありまるのがメリットです。

パーツの取り寄せや電装業者への依頼に、ディーラーと比べて、若干、時間がかかる場合や、整備工場ごとに品質にバラつきがある場合があるので、留意しましょう。

車のエアコンの修理を依頼する場合は、修理内容と見積、修理にかかる日数などを確認してから依頼してください。

3.カー用品店で修理

カー用品店でも、故障の原因によっては、修理が可能です。

カーディーラーや自動車整備工場に比べて、修理内容によっては安価でできる場合もあります。また、季節ごとにキャンペーンを行っている場合もありますので、上手に活用できればメリットが大きいのが特徴です。

修理内容によって、対応できない場合があるので、注意しましょう。

4.ガソリンスタンドで修理

車のエアコンの故障原因によっては、身近なガソリンスタンドで修理できる場合もあります。また、簡易な点検だけを依頼したり、冷却水の補充だけをお願いしたりもできるのが特徴です。

カー用品店同様、キャンペーンなどがあれば、安価で対応してもらえる場合もありますが、修理内容によって対応できない場合があるので、注意しましょう。

安く済ますなら自分で修理してみよう!

車のエアコンが故障した場合、自分で修理ができそうな原因には、エアコンフィルターの交換、エアコンガスとオイルの補充、冷却水の補充などがあります。

これらの原因で故障しているのであれば、パーツや消耗品にかかる費用だけで、安く修理も可能です。

ここでは、エアコンフィルターをDIYで交換する手順を主に解説します。

エアコンフィルターをDIY交換

車のエアコンフィルターを交換する手順は、車種によって、若干、異なりますが、大きく、下記の5つになります。

【車のエアコンフィルターを交換する手順】

1、グローブボックスの取り外し
2、エアコンフィルターのカバーを外してケースを引き抜く
3、エアコンフィルターの交換
4、エアコンフィルターのケースを差し込んでカバーを取り付け
5、グローブボックスの取り付け

それでは、手順に従ってご説明します。

1.意外と簡単なグローブボックスの取り外し

車のエアコンフィルターは、助手席側のグローブボックス裏側に取り付けられている場合が多いので、最初にグローブボックスを取り外します。

助手席のドアを開けた状態で、グローブボックスを開いてください。

グローブボックスを開くと、ドア側・グローブボックス左側にダンパーが見えます。このダンパーとグローブボックスをつないでいるピンを外しましょう。

車種によりますが、ダンパーを左側に開くだけ、ピンを押しながら外すだけ、など、意外に簡単に外れます。

ダンパーからグローブボックスが外れたら、グローブボックスを左右から内側に押し縮めるようにしながら手前に引き抜いてください。

これで、グローブボックスの取り外しは完了です。

※グローブボックスを取り外す前に、マニュアルでエアコンフィルターの取り付け場所、グローブボックスの結合方法を確認してください。

2.エアコンフィルターのカバーを外してケースを引き抜く

グローブボックスを外すと、エアコンフィルターのケースが見えます。エアコンフィルターのケース前面にあるのがカバーです。

エアコンフィルターのカバーは、上下、または、左右の4つのツメ(プラスチック製のツメである場合がほとんど)で固定されていますので、ツメを押す、または、カバーのつまみを押して、カバー自体をスライドさせるなどの方法で、外しましょう。

カバーが外れたら、エアコンフィルターが入っているケースごと引き抜きます。

※カバーの外し方は、車種によって異なりますので、カバーの固定方法・外し方をマニュアルで確認してください。

3.エアコンフィルターの交換

エアコンフィルターのケースから、古いフィルターを取り外して、新しいフィルターをセットしてください。フィルターには上下がありますので、フィルターのサイドにある矢印などで向きを確認しましょう。

ケースの中のフィルターを交換するだけの簡単な作業です。

4.エアコンフィルターのケースを差し込んでカバー取り付け

新しいフィルターをケースにセットしたら、ケースごと、もとあったように差し込んでください。

そして、カバーを取り外したときと逆の手順で、カバーを取り付けましょう。

5.グローブボックスの取り付け

エアコンフィルターを交換し、カバーの取り付けが完了したら、グローブボックスを取り付けてください。

取り外したときと同じように、グローブボックスを左右から押し縮めながら、グローブボックス下部にある結合部分を、車体側の結合部分(グローブボックスを受ける枠にある結合パーツ)に合わせて、押し込んでください。プラスチック製の結合部分が「カチッ」とはまれば問題ありません。

そして、グローブボックスとダンパーをピンで結合すれば、取り付け作業は完了です。

エアコンのガスとオイルを補充

DIYでできる、車のエアコン修理には、エアコンガスとオイルの補充もあります。専用工具とエアコンガス(缶)、エアコンオイル(缶)があれば、自分でできる作業です。

エアコンガスとオイルを補充する手順は、関連記事を参考にしてください。

【関連記事】

車内のエアコンガスを補充する方法!注意点も解説!

まとめ

車のエアコンの故障について、症状と原因、具体的な修理方法、修理費用の相場、修理の依頼先、DIYによるエアコンフィルターの交換手順をご説明しました。

故障原因によって、修理費用は大きく違ってきます。また、修理の依頼先によって、かかる費用や時間も異なりますので、原因によって、カーディーラー、自動車整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドの使い分けをおすすめします。

また、必要なパーツや消耗品、専用工具を揃えれば、DIYで修理が可能なものもあります。是非、チャレンジしてみてください。

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