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- 【写真で解説】スプレーガンで塗装!カーパーツをDIYでカラーリングするための工具と塗装手順

【写真で解説】スプレーガンで塗装!カーパーツをDIYでカラーリングするための工具と塗装手順
- 目次 [閉じる開く]
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- スプレーガンで塗装するために必要な工具
- 1.スプレーガン
- エアスプレーガン 上カップ 400mL
- エアスプレーガン 下カップ 600mL
- 2.エアコンプレッサー
- AP ツインタンク サイレントエアコンプレッサー 60L
- 3.エアホース
- エアホース 8×12mm×10m
- エアホースリール 8×12mm×10m
- ソフトエアホース 8×12mm×10m
- 4.レギュレーターとエアフィルター
- レギュレーター
- エアフィルター
- 5.サンディングブロック、ダブルアクションサンダー
- ダブルアクションサンダー
- サンディングブロック
- 6.塗料と硬化剤、希釈剤、脱脂剤
- 下塗り
- 本塗装用
- カラー番号の調べ方
- 硬化剤、希釈剤(シンナー)
- クリヤー
- 脱脂
- 7.計量器とストレーナー
- 8.塗装スタンド
- AP 塗装スタンド PS784
- 9.試し塗り用消耗品
- 10.クリーナー
- 11.マスク
- トラスコ中山 TRUSCO DPM-77TM 塗装マスク
- 写真で解説!カーパーツをDIYでカラーリングする手順
- 1.下地処理
- 2.プラサフで下塗り塗装
- 3.本塗装前の下地処理
- 水研ぎ
- ゴミやホコリの除去
- 脱脂
- 4.スプレーガンで本塗装する準備
- 本塗装用の塗料を調合する
- 5.捨て吹きから本塗装
- エアロパーツの端から塗装
- 捨て吹き
- 本塗り
- スプレーガンの使い方
- 6.クリア仕上げ
- スプレーガンとコンプレッサーがあればDIY塗装を楽しめる
スプレーガンでの本格的な塗装は、カーパーツのカラーリングなど、カーユーザーにとって憧れのカスタマイズに必須な工程です。
この記事では、スプレーガンでDIYカラーリングに挑戦するカーユーザーのために、スプレーガン塗装に必要な工具の解説と、写真による具体的なエアロパーツの塗装手順を解説していきます。
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スプレーガンで塗装するために必要な工具
エアコンプレッサー 関連 |
1 | スプレーガン | |
2 | エアコンプレッサー | ||
3 | エアホース | ||
4 | レギュレーターとエアフィルター | ||
塗装作業 関連 |
5 | 塗装前の下地処理に必要な工具 | |
耐水サンドペーパー・空研ぎペーパー | |||
APラバーサンディングブロック | |||
ソフト 99 09025 ボデーパテ 徳用缶 | |||
6 | 塗料と硬化剤、希釈剤、脱脂剤 | ||
下塗り用(プラサフなど) | |||
本塗り用(カラー塗料) | |||
硬化剤 | |||
希釈剤 | |||
脱脂剤 | |||
7 | 計量器とストレーナー | ||
8 | 塗装スタンド | ||
9 | 試し塗り用消耗品(板や新聞など) | ||
10 | クリーナー(工具用、手など皮膚用) | ||
11 | マスク(有機溶剤からのガス除去用など) |
スプレーガンで塗装するために必要な工具を解説します。表にあるように、スプレーガンを使用するためには、エアコンプレッサー本体と接続用のホース、塗装作業に関連する工具を揃えてください。
1.スプレーガン
「スプレーガン」は、塗料の送り出し方法によって、大きく3種類に分類されます。
まずは、ガン上部にカップがある「重力式スプレーガン」です。重力式スプレーガンは、カップ内の塗料が自重・重力でガンに送り込まれるため、塗料を残さず噴射できます。
次に、ガン下部にカップがある「吸上げ式スプレーガン」です。重力式スプレーガンに比べて、カップ容量が大きいことが特徴です。
最後に、塗料を圧送タンク・加圧タンクに入れて使用する「圧送式スプレーガン」です。同色の高面積塗装に適しています。
エアスプレーガン 上カップ 400mL

エアスプレーガン 下カップ 600mL

容量400mlの上カップ(重力式)と容量600mlの下カップ(吸上げ式)のスプレーガンです。
どちらも錆びにくいアルミ製カップで、塗料吐出量、パターン、エア流量の調節が可能。
ノズルサイズはΦ1.5mmと、初心者にも使いやすいのが特徴です。塗料の種類に応じてノズル径を選ぶ際の目安として、プラサフは粘度が高いためφ1.8~1.5mm程度の大きめの口径を、ソリッド・メタリック・クリアは粘度が比較的低いためφ1.4~1.3mmの口径を使用すると良好な塗装が可能です。
2.エアコンプレッサー
「エアコンプレッサー」は、空気を圧縮して送り出す役割を果たします。
エアコンプレッサー選びで重要なのは、必要な圧力・流量を確保できる馬力(出力)、作業に適したタンク容量、オイル式かオイルレス式か、使用環境に応じた動作音レベルの4つです。
DIYスプレーガン塗装では、馬力は1.5~3馬力程度、タンク容量は30L~60Lで充分でしょう。
オイル式は、空気を圧縮する際にオイルがエアに混入します。それに対してオイルレス式は、圧縮される空気にオイルが混入しません。
音が小さいエアコンプレッサーは、サイレント式、静音タイプなどと呼ばれ、住宅街のガレージ使用では、65db~70dbタイプを選びましょう。
AP ツインタンク サイレントエアコンプレッサー 60L

3.エアホース
「エアホース」は、エアコンプレッサーとスプレーガンを繋ぐ重要な部品です。
塗装時は車両やパネルの周りを移動しながら作業するため、ホースの取り回しやすさが作業効率と安全性に大きく影響します。
エアホース 8×12mm×10m
耐摩耗性や柔軟性に優れるポリウレタン製で、ねじれや折れに強く硬化しにくい特徴があります。エアプラグ、エアソケット付きですぐに使用可能。コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
エアホースリール 8×12mm×10m
自動巻き取り式で、天井や壁に設置して効率よく作業できます。ホースストッパーで巻取り量の調節も可能。固定された塗装ブースやガレージでの作業に最適です。
ソフトエアホース 8×12mm×10m
軽量性、柔軟性に優れるPVC製で、低温環境(-41度)でも使用可能。エアプラグ、エアソケット付き。車両周りの移動や狭い場所での塗装作業に適しています。
4.レギュレーターとエアフィルター
「レギュレーター」と「エアフィルター」は、塗装品質を左右する重要な機器です。
レギュレーター
コンプレッサーから送られる圧縮空気の圧力を調整し、スプレーガンに適した一定の圧力を供給する装置です。圧力が安定しないと塗料の噴霧が不均一になり、ムラやタレの原因となります。
エアフィルター
圧縮空気中に含まれる水分、油分、ゴミなどの不純物を除去する装置です。これらの不純物が塗装面に付着すると、ブツやクレーター、密着不良などの塗装欠陥を引き起こします。
レギュレーターとエアフィルターがないと塗装面にブツやクレーターなどの不具合が発生し、美しい仕上がりが得られません。特に高品質な塗装を目指す場合は必須の機器です。
5.サンディングブロック、ダブルアクションサンダー
美しい塗装仕上がりを実現するには、下地処理が最も重要です。塗装前の下地処理に必要な工具は「耐水ペーパー」「サンディングブロック」「パテ」です。
広い面はダブルアクションサンダー、細部や曲面などは手作業で使い分けることで、効率的かつ高品質な下地処理が可能になります。
凹みや穴空きがある場合は、パテ埋めしましょう。
ダブルアクションサンダー

サンディングブロック

サンディングブロックは、平面、R面に使用できるものがおすすめです。
樹脂パーツの塗装剥がし・下地処理には、番手・#1000程度の耐水ペーパーを使用します。
パテ選びのポイントは、下地処理に適した滑らかさをもち、短時間で硬化すること。作業時間と使用する量に注意して選びましょう。
6.塗料と硬化剤、希釈剤、脱脂剤
使用する「塗料」は、下塗り用、本塗装用、クリア仕上げ用です。
下塗り
下塗り用は、塗装するパーツの素材によって使い分けます。樹脂パーツにはプラサフ(プライマーサーフェイサー)を使います。
本塗装用
本塗装用は、車の板金・補修ではボディカラーのカラー番号を使いますが、DIYで好みの塗装をする場合は、パーツ素材にあったカラー塗料を選びましょう。
カラー番号の調べ方
自動車の場合
バイクの場合
シート裏やメットインのスペース、またはオーナーズマニュアルよりご確認ください。
硬化剤、希釈剤(シンナー)
塗料ごとに適した「硬化剤」と「希釈剤(シンナー)」があり、使用する塗料の量に合わせて必要量を購入します。
クリヤー
仕上げ用は、艶出しや表面保護のために使用する透明のクリア塗料です。クリヤーも硬化剤を必要とします。
脱脂
「脱脂剤」は、本塗装前に下地処理の終わったカーパーツ表面の油分を取り除くために用意します。
7.計量器とストレーナー
「計量器」は、本塗装用塗料、硬化剤、希釈剤を混ぜる際に、決められた適量を計測するために使用します。
「ストレーナー」は調合した本塗装用塗料をスプレーガンのカップに入れる際に、ゴミの混入を防ぐために使用します。
8.塗装スタンド
AP 塗装スタンド PS784

塗装スタンドは、塗装するパーツの大きさや形状に合わせて作業幅が可変できるタイプを選びましょう。また、パーツの傷付き防止クッションの有無、収納性も注意して選んでください。
「塗装スタンド」は、塗装するカーパーツをのせる工具です。床置きや壁に立てかけて塗装するより、塗装作業がしやすくなります。
9.試し塗り用消耗品
「試し塗り用消耗品」は、新聞紙や板などです。スプレーガンでカーパーツを塗装する前に、塗料やスプレーガンの状態を確認するために使用します。 身近なものを上手に活用しましょう。
10.クリーナー
塗装作業に使用する「クリーナー」は、使用した工具を洗浄するためのものと、手など皮膚についた塗料を落とすものの、大きく2種類を用意します。
ガンクリーナー、ハンドクリーナーなどがありますので、成分と用途を確認して選んでください。
11.マスク
塗装作業で忘れがちなのが「マスク」です。溶剤系塗料には、シンナーなど有機溶剤が含まれています。塗装作業で準備するマスクは、この有機溶剤から発生するガスを除去できるものを選びましょう。
トラスコ中山 TRUSCO DPM-77TM 塗装マスク

おすすめのマスクは、有機溶剤(シンナー、トルエン、パークレン、キシレン、ガソリンなど)から発生するガスを取り除き、作業しやすい視野の広い塗装マスクです。
写真で解説!カーパーツをDIYでカラーリングする手順
ここでは、ナンバープレート下のエアロパーツをDIYでスプレーガン塗装する6ステップを写真で解説します。
DIYスプレーガン塗装のポイントは、作業がスムーズに進むよう、エアコンプレッサーとスプレーガンをエアホースでつなぎ、下地処理、脱脂、下塗り、本塗装、クリア仕上げの、作業手順に沿って必要な工具を準備しておくことです。
1.下地処理

最初は「下地処理」です。FRP製エアロパーツなどは、通常ゲルコート仕上げなどがされていますので、#1000番程度の耐水ペーパーで全体を削って塗料を食いつきやすくします。
表面に波打ちや巣穴がある場合は、パテ埋めしてから平滑に削ってください。
下地処理は一番手間も時間もかかる地味な作業ですが、手を抜くと仕上がりに大きく影響します。全体工程の80%は下地処理のつもりで頑張りましょう。
2.プラサフで下塗り塗装

塗装に入るので「マスク」を着けましょう。そして、エアロパーツ表面のゴミやホコリをエアブローガンで吹き飛ばします。
さらに、ウエスに脱脂剤(シリコンオフなど)を染み込ませパーツ表面を脱脂し、キレイなウエスで全体を拭き取ってください。
パーツ表面が乾燥したら、下塗り用のプラサフを吹き付け、乾燥を待ちます。
パーツ表面に凹みやペーパー目が出たら、パテ埋めして研磨してください。
3.本塗装前の下地処理
下塗り作業が終わり、プラサフが充分乾燥したら、本塗装前に「水研ぎ」「ゴミやホコリの除去」「脱脂」作業を行います。
水研ぎ

耐水ペーパーで水研ぎをします。#800~1000の耐水ペーパーをサンディングブロックなどに巻きつけて研磨します。
ゴミやホコリの除去

水研ぎが終わったら、エアブローガンを使ってしっかりと残っている水滴やホコリを飛ばします。ピンホールやペーパーキズが見つかった場合はパテを薄く塗って修正しましょう。
脱脂

次に、脱脂剤で塗装面全体を脱脂します。
脱脂が終わったら、もう一枚の乾いたウエスを使って全体を拭き取ってください。この作業を怠ると塗料のハジキなど、塗装トラブルに繋がります。
4.スプレーガンで本塗装する準備

本塗装の準備は、本塗装用の「塗料の調合」と、スプレーガンの「カップに塗料を移す」2つです。

塗料の調合は、準備した塗料に記されている割合で、塗料と硬化剤、希釈剤を混ぜ合わせ、充分攪拌します。
スプレーガンのカップに塗料を移す際は、ゴミなどが混入しないようにストレーナーを使ってください。
本塗装用の塗料を調合する
■塗料の調合
硬化剤
カラー塗料
希釈剤
- 塗料: 硬化剤=6:4のカラー塗料の場合
- 塗料: 希釈剤=5:4のカラー塗料の場合
※塗料+硬化剤の量に対して適量の希釈剤を使用
本塗装用の塗料は、購入時に好みのカラー塗料と、カラー塗料に合った硬化剤、希釈剤を準備します。
調合する手順は、塗装に必要な量のカラー塗料を充分攪拌したあとに、硬化剤を混ぜ、さらに攪拌します。
次に、カラー塗料 + 硬化剤の量に対して、適した量の希釈剤を混ぜて充分攪拌します。
5.捨て吹きから本塗装
本塗装用の塗料が準備できたら、いよいよスプレーガン塗装です。本塗装は、薄く何回かに分けて塗り重ねていきます。
エアロパーツの端から塗装

塗装前にエアロパーツのホコリをエアブローで吹き飛ばしてください。
そして、新聞紙や板などで試し塗りをし、問題なくスプレーガンから塗料が噴射されるかを確認します。
最初は、塗料がのりにくいエアロパーツの端から塗っていきます。
捨て吹き

1回目は、スプレーガンとエアロパーツの距離を離し気味にしながら、薄く塗る「捨て吹き」をします。
捨て吹きによって、塗料のハジキをチェックでき、本塗りした際の密着性を向上させることが出来ます。
捨て吹きのあと、10分程度、乾燥させます。
本塗り

捨て吹きの次は「本塗り」です。
本塗りは、捨て吹きよりもスプレーガンをエアロパーツに近づけます。
塗り幅を 1/2~2/3 で塗り重ねるイメージで、スプレーガンの移動スピードを一定に、できるだけムラなく均一に塗ります。
スプレーガンを離し過ぎると、表面をざらつかせ、近過ぎると厚塗りになりタレやすくなりますので注意しましょう。
本塗りと乾燥を繰り返し、3回目くらいでムラなく仕上げるようにします。
もし、ゴミや虫が付いた時は、ピンセットやエアブローで取り除いてください。
スプレーガンの使い方
スプレーガンで塗装する際の注意点は、大きく3つあります。
1つ目は、塗装する対象物と塗装する方向に対して適した「縦吹き」「横吹き」のパターンを選ぶことです。
2つ目は、塗装する対象物に対してスプレーガンを「垂直」に、「一定の距離」を保って塗装することです。
3つ目は、「オーバースプレー」と呼ばれる1回目に塗装した部分の約半分に重ねて2回目を塗装する方法になります。
6.クリア仕上げ

本塗装が終わったら、エアロパーツの「クリア仕上げ」をします。 パーツに艶、光沢を出し、表面を保護するための塗装です。

クリア塗装の1回目は薄く均一に、ざらつかせず全体を塗っていきます。
2回目は塗り肌をしっかり見ながら艶が出るように塗りましょう。 タレる寸前まで厚塗りをする”ウェットコート”状態が最も艶が出る状態です。
塗装作業が終わったら、スプレーガンの詰まり防止も含めて、クリーナーでパーツを洗浄します。手などについた塗料は皮膚にも使用できるクリーナーを使ってください。
スプレーガンとコンプレッサーがあればDIY塗装を楽しめる
スプレーガンで塗装するために必要な、エアコンプレッサーなどの工具と、エアロパーツを事例に、具体的な塗装手順を写真で解説しました。
スプレーガンとエアコンプレッサーがあれば、本格的なDIY塗装が楽しめます。 是非、チャレンジしてください。
- 営業日カレンダー
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は配送休業日です は配送業務のみです
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2025年6月
日 月 火 水 木 金 土 123456789101112131415161718192021222324252627282930 -
2025年7月
日 月 火 水 木 金 土 12345678910111213141516171819202122232425262728293031
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